年金について

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年明け最初のコラムは「年金について」。

敬遠されそうですので、頭の体操です。クイズを1つ出題します。

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・・・・・・・・・・・・・・・・・・(出典:厚生労働省『10個の「10分間講座」』より)

正解は②の1.2人です。

1人の高齢者を、何人かで支えるイラストをご覧になられた方も多いのではないでしょうか。その支える人数から、「胴上げ」「騎馬戦」「肩車」のように見られています。

この質問によって、将来の年金制度に対する不安感が増長します。ただ、もう一度、計算式を確認してください。分子は「65歳以上の人口」、分母は「20歳~64歳の人口」を定義しています。年齢のみを指標としています。生産年齢人口でも労働力人口でもありません。

また、2018年2月に閣議決定された高齢社会対策大綱に「65歳以上を一律に高齢者と見る一般的な傾向は、現状に照らせばもはや現実的なものではなくなりつつある。」とあるように、高齢者の生涯現役社会、女性の社会進出傾向があります。

支える支えられるとした計算式を、分母に「就業者」、分子に「非就業者」とした結果があります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(出典:厚生労働省『10個の「10分間講座」』より)

この資料では、就業者1人が非就業者を支える人数は、それほど変わっていないことがわかります。

このように、資料の見方、見せ方によって、思考力、判断力が左右されます。この2つのデータから、皆さんはどのように思いましたか。